ドタキャンされた
今日は出会い系サイトで知り合った女性と会う日だった。お昼を食べてその後映画を観ていい感じになればホテルに行く予定だった。
10時ごろ出かける準備をしていると彼女からLINEのメッセージがくる。
「朝起きたら熱があって…今日キャンセルさせてくださいごめんなさい。」
うーんマジか…
でもちょっと安堵している気持ちもあった。見た目は微妙なおばさんだったもので。
どうしよう。ツーリングにでも行くか。ラーメンでも食べに行くか。
ダメもとで出会い系サイトの掲示板で募集してみよう。だれものってこなければバイクで出かけよう。
「渋谷でランチでも行きませんか?」
すぐに足跡がつく。ほとんどはパパ活女だ。メッセージもくる。「お手当てありならいいですよ」死ね。
1人だけまともそうな女性の足跡があった。40代半ばバツイチ恋活中。目隠しされているが見た目も悪くない。メールを送る。
「足跡ありがとうございます。よかったらお昼どうですか?」
「だいぶ年上ですけど大丈夫ですか?」
「もちろん!渋谷来れます?」
「はい、今ひまなので」
なんとこんなわずかの時間でアポが決まる。
電車で移動。
待ち合わせ場所にいたのは写真通りのきれいな女性だ。テンションがあがる。
「こんにちは、まさこさんですか?」
「はいそうです。」
人見知りなのかテンションが低いのが気になる。おれもそうなんだが…
店へ着くまでの会話はぎこちない。いつもそうだ。今日は何をしてたのかとかこの辺はよく来るのかとか。
目的の店は一度行ったことがある。酒も飲めるカフェみたいなところだ。個室を予約しておいた。