今住んでいる東京の西のはずれに来たのは2年前の冬のことだ。ここへくる前は愛知県にいた。勤めていた職場で人間関係がうまくいかなくなり、何もかも嫌になってしまったのだ。もう普通の仕事はできない。とは思ったもののその時ほかにできることが何かあるわけでもなかった。仕方がないとりあえずの生活の糧は必要だ。気楽にできる仕事を求めてここにたどり着いた。

 来た当初は調子が良かった。バイクで渋谷や新宿などの都心に出かけたり、夜勤明けに上野や赤羽で朝呑みしたり、ラーメン二郎に行ったり。仕事も気楽だったし、理想の生活が手に入ったと喜んでいた。

 だが春が来て暖かくなるにつれて気分は沈んでいった。休みの日の朝起きることができない。1日中布団の中にいて、夜中に何とか布団から這い出して近くのコンビニへ酒と食べ物を買いに行く。職場には何とか行けたがまったく仕事に集中できなかった。通勤中に対向車に突っ込んでしまいたいという欲望に駆られることすらあった。完全にうつ状態に陥ってしまったのだ。

 

 今日はちょっと外に出た。といっても近くのショッピングモールに行っただけだが。流石に3日間も外に出ないのはメンタルに良くないと思ったのだ。雨が止んでいる時間に外出した。結局帰りには雨に降られてしまったが。

 岡田斗司夫が書いた話し方についての本を読む。まいいんじゃない。雑談力だの質問力だの人は聞き方が9割だのといった本よりは面白いと思います。